Yarakuzen
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2021 年 6月 09 日

【やらく人】 八楽との出合い ー 楽しい人と楽しいことがしたい!

この度、八楽で働く仲間、ヤラクゼンを使っていただいているお客様、パートナー企業の方々、など八楽およびヤラクゼンをとりまく「人」にフォーカスを当てながら八楽を紐解くシリーズ『やらく人』がスタートしました。

第一弾は、2021年4月に八楽株式会社の社外取締役に就任した玉樹真一郎の登場です。

 

 

やらく人<VOL1>
八楽株式会社 社外取締役
玉樹真一郎

 

八楽との出合い ー 楽しい人と楽しいことがしたい!

 

 

Q:まず、これまでの経歴および、その流れの中でどう八楽社外取締役就任へとつながったのか教えてください

若い頃からゲームが好きで、プログラマーを目指し大学は工学部を選びました。しかし在学中に、プログラミングが好きというよりは「楽しいことを考える」のが好きなのだという気づきがあり、大学院は野中郁次郎先生が設立に参加されていた北陸先端科学技術大学院大学の知識科学工学科へ。文系も理系も関係なく「何か面白いことを考えよう」という場所でした。そこで企画を学び、任天堂に就職して、プログラマーからスタートしました。

その後企画セクションに異動が叶い、いくつかの企画を経たのちにWiiの企画に携わりました。入社して9年ほど経った頃、任天堂で学ばせてもらったことを外で生かしたい、強い思い入れを持つ地元(青森県八戸市)を何とかしたい、という想いを抱き33歳で独立。まず『コンセプトのつくり方』という本を書き、八戸で働いていたところ、八楽の坂西社長が突然訪ねてきてくれて、一週間一緒に過ごしながらお互いの企画や著書などの話をした、というのが出会いです。八楽という会社のことを知れば知るほど魅力的に感じていたところ、社外取締役のお話をいただいて、喜んでお受けした、という経緯です。

僕が考える八楽の魅力は、ビジネスツールの会社なのに、どうしたら楽しく使ってもらえるかを常に考えているところで、「何か楽しいことを考えたい」という自分の希望が一致したんですね。そして僕は、何よりも「楽しい人と仕事がしたい!」というのが第一義なので、ご一緒できて嬉しいですね。

 

 

八楽のプロダクト ー ユーザーを一番に考えているのが魅力   

 

Q:八楽のプロダクトについては当初どういう感想を持っていましたか?

仕事で使うツールでも、使う人の気持ちが豊かになればその商品は役立つツールを超えた存在になるんです。その結果仕事もうまくいく。

「勉強しろ!」と言われて勉強したくなる人、「片付けろ!」と言われて片付けたくなる人ってほとんどいない。それと同じで「役に立つから使え」と言われても使いたくはならない。なのに、仕事となると、役に立つから売れるんじゃないか、とつい考えてしまいがちなんです。でもヤラクゼンなど八楽のプロダクトはそこじゃないところを大事にしている感じがとても良いと思っていました。今後は企画や設計デザイン周りで一緒にお仕事させていただこうと思ってます。

もうひとつ僕が譲れないのは、ユーザーを大事にするってことです。企業って普通は自社のプロダクトを一番大事にしてるんですけど、ヤラクゼンはユーザーに楽しんで使ってもらおう、楽しく仕事してもらおう、楽しくコミュニケーションしてもらおうというのを第一義にしているところがいい。

 

 

ヤラクゼンの未来 ー シンプルさが何より大切   

 

Q:UI・UXのエキスパートとして、AI自動翻訳によってグローバルコミュニケーションを進化させるためにヤラクゼンに必要なことは何だと考えますか?

当たり前ながら翻訳の品質を上げていくことは絶対的に必要なことなんですが、お客様に使ってもらわないと意味がないので、「どう使ってもらうのか」を考えていきます。

自分ひとりが黙々と翻訳をするのでなく、誰かに助けを求めたり、用語集をシェアすることで誰かを助けたり、と、ヤラクゼンを使いながら周りに人の気配を感じつつ仕事ができる、ひとりじゃないんだよな、と感じながら使ってもらうことで、最終的にはユーザーが増えていく。それが理想ですね。

また、システムをシンプルに保つことがユーザー増加に寄与すると思っています。人は、何かをやるとき、「何となく思いついちゃったから」というきっかけでやってしまうもの。そういう観点でみたときに、複雑なシステムだと、人の行動を促せない。シンプルに保つことで、やってみようという気にさせられる。だからユーザーに使ってもらうプロダクトにはシンプルさが必須なんです。でも、世の中にはこのシンプルさを大事にできているプロダクトがなかなかないんです。誰かと寄り添える、そしてシンプルさを保ち使う気にさせる、ヤラクゼンはそれを目指しているプロダクトなので、そのまま育てていきたいです。

 

 

八楽の企業カルチャー ー 会社というより有機的な集団!

  

 

 

Q:八楽に入って感じる企業風土の特色はありますか? 

八楽という会社は、スタッフの国籍も多彩で、働き方もフレキシブル、女性も子育てしながら働ける土壌がある

坂西社長の「流浪の民」感(笑)がいい感じに出ているのと、お給料をもらうことで雇われている会社というよりは、「こんなことやりたいよね」という気持ちでつながっている集団という雰囲気がいい。束縛することもなく、「楽しいうちは一緒にやろうよ」というベンチャー独特の空気がずっと保たれているのは稀有なこと。結びつき方が 他の会社と違うように思えます。自発的な集団として成り立っているからこそ、窮屈なシステムにならない。なるべく働き続けられるように配慮した結果、働き方のフレキシビリティや子育てする女性への配慮などが自然と生まれてるんじゃないかな。

こういう仲間を集めるための活動をどんどん進めていきたいですね。ひとりの人にかかる負荷を減らすためにも、仲間を増やして無理なく働ける組織づくりがこれからも重要ですね。そしてそういう会社だということをもっと可視化して、アピールしていきたい。

何千人規模の会社になってきたら、それじゃ済まなくなっちゃうと思うけど、それを今考えても仕方がないので、今の状態を永遠に続けようとするんじゃなく、今はこの良さを大事にしようよ、という哲学がある会社です。

 

 

多言語コミュニケーションの未来 ー ヤラクゼン・ヤラクスティックで世界が近くなる!   

 

Q:ご自身の経験から、多言語コミュニケーションの悩みを八楽のプロダクトにどう解決してもらいたいと考えますか? 

任天堂にいた頃、Wiiはじめほとんどの製品はグローバル仕様なので、常に多言語の翻訳作業が必須でした。大体そういうときは表計算ソフトなどで地味に管理していて、大切だけどひたすら地味な業務でした。なので、ヤラクゼンを最初に見たときは、B2Bでこんなに使いやすくて見た目もステキなツールがあるんだ、と驚きました。

なので、地味な作業をしている方々にこそ、ヤラクゼンを使ってもらって、「こんなに楽に気持ちよく作業ができるんだ!」と気づいてほしいですね。

ヤラクスティックは、英語などの他言語が怖い、という人にとって、外国人がいる雑談の場に入っていける秘密道具。これを持っていると、外国人が何をしゃべっているか何となくわかる。その気持ちになれることが重要なんです。「翻訳って特殊な業界でしょ」と思っている人も多いけれど、これからどんどん特殊じゃなく、一般的になっていく。そうなると、この怖さがもっとみんなに広がっていくはず。その時に間に合わせたいですね。特に、英語以外の言語って完全にちんぷんかんぷんなので、ヤラクスティックで何となく話の内容がわかるだけで楽しいし、距離が縮められる。そういう道具を作っていくのは本当に面白いですよ。