Yarakuzen
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2022 年 7月 26 日

【2024年2月】翻訳支援ツール(CATツール)のおすすめ厳選5選!【無料あり】

近年翻訳のニーズが増え、翻訳の現場でも効率性が求められるようになってきました。翻訳作業の効率化を支えるのが翻訳支援ツール(CATツール)です。CATツールをうまく活用できれば翻訳作業の効率が大幅に上がります。

今回は、ここ最近耳にするようになった「CATツール」とは何であるのか、ツールによりもたらされる効果、混同されがちな機械翻訳(MT)との違い、おすすめツール等についてご紹介していきます。

 


【目次】

 

翻訳支援ツール(CATツール)とは

CATとは、Computer Assisted Translation(コンピュータ翻訳支援)の略称。

直訳すると「コンピュータに支援された翻訳」。つまりコンピュータシステムを使って、翻訳者およびリンギストが行う翻訳プロセス(編集、データの管理や保存など)を支援することを指し示します。

CATツールを用いることで訳抜け・訳漏れを回避することや翻訳の一貫性を保つことができ、翻訳の質を高めることができます。また蓄積された翻訳データを再利用できるので、分量が多い翻訳を行う際の翻訳スピードの向上にも繋がります。複数人が翻訳作業を分担する際にも役立ちます。

取扱説明書、マニュアル、仕様書、リリース、レポート、申請書、届出書類、契約書など、同じ単語や文言が繰り返し使われる文書や、短い期間で大量の翻訳を行う必要がある場合、翻訳支援ツールはより威力を発揮します。

CATツールのメリットはなに?

ではCATツールを用いることで、具体的にどういったことができるのかみていきましょう。

1 - 翻訳メモリを活用し精度・スピードを向上

CATツールにはTM(翻訳メモリ)と呼ばれる機能があります。「TM」とはTranslation Memoryの略。過去に行った翻訳の、原文と訳文フレーズのペアをデータベースに保存・蓄積します。この対訳データを参照することで、過去の翻訳結果をスムーズに引き出して、用語やスタイルを統一させることができるのです。

特に翻訳量が多い場合、ゼロから翻訳を行うときに比べ作業時間を大幅に短縮することが可能。翻訳の精度も高まります。

2 - 訳漏れ・訳抜けを減らす

人手で翻訳を行う際、分量が大きければ大きいほど訳漏れや訳抜けが起こる確率も高まります。CATツールでは原文が基本的に一文ごとに分割され、その訳文が原文の横に並べて表示されます。そのため原文テキストを見落とすことが少なくなります。

また、訳抜け、原語と訳語の不一致、タグの不一致、数値の翻訳ミスなどの基本的なケアレスミスのほか、同単語の繰り返し(「のの」「はは」など)のチェックなども行うことができるQA(品質管理)機能を搭載しているCATツールもあります。

3 - 共同作業をより良いものに

複数人でひとつの文書の翻訳に取り組む場合、CATツール内で翻訳メモリを共有することができ、用語や言い回しの統一を図ることができます。これによって最終的に訳文に統一感が生まれ、読みやすいものが出来上がります。また、コミュニケーション機能があり、作業に関する質問等をツール内で行うことが可能なものも。

管理者が文書にアクセスする翻訳者や校正者を制限・管理する機能が搭載されているツールもあります。翻訳資産の保護およびセキュリティ体制構築にも繋がります。

4 - 翻訳プロセスの可視化

リアルタイムに作業状況が共有されるので、翻訳作業がどれくらい進んでいるか、作業者に問い合わせることなく把握することができます。また、CATツールを使用すると、過去の原文と新しい原文を比較し、新らしく翻訳する必要がある箇所と量の把握が可能になります。想定作業量(作業日数や人数)の算出にも役立ちます。翻訳作業プロセス全体を見渡すことができるようになるのです。

 

翻訳支援ツール(CATツール)と機械翻訳は異なるもの

混同されがちなCATツールと機械翻訳(MT 自動翻訳ツール)。この2つは同じものではありません。
機械翻訳とは、コンピュータを利用して自動で行われる翻訳を指します。「機械翻訳エンジン」という言葉もよく耳にしますが、これは自動で翻訳を行っているその装置(≒システム)ということですね。それに対し、CATツールは翻訳プロセスの支援を行うソフトウェアやアプリを指します。翻訳作業をサポートしてくれるツールなので、「CATツール」の機能の一つに機械翻訳も含まれている場合があります。

 

機械翻訳とCATツールを連携させることで作業効率アップ

近年機械翻訳の精度が大幅に向上したとはいえ、翻訳のミスやニュアンスの違いは依然として生じます。企業独自の言い回しや表現などが加味されないといったことも当然起こります。
また、マニュアルや見積書など正確さが重要視される場面や、訳文をを公の場に掲載する場合、細部まで正確な翻訳が必要とされる場合には、やはり人手によるチェックが必要となります。

そんな時に機械翻訳とCATツールを連携させることで、翻訳作業の効率をさらにアップさせることが可能です。

まずは機械翻訳に下訳(ベースとする訳文)を出してもらい、過去に翻訳した原文と訳文のペアである翻訳メモリを参照・活用しながら翻訳作業を進めることができるのです。

CATツールでは過去に保存した対訳データと現在翻訳を行っている原文の一致率を算出することができ、一致率が高い場合にはその対訳データをそのまま訳文セグメントに反映させることができます。一致率が低い場合には機械翻訳の訳出結果を利用したり、人手でゼロから訳文を作るといったパターンもあります。

CATツールを活用すれば人とコンピュータの協働作業を円滑に進めることができます。

複数の機械翻訳エンジンと機能が使えるヤラクゼン

AI翻訳プラットフォームの「ヤラクゼン」では、機械翻訳の結果にユーザーが登録する「フレーズ集」と「用語集」が適用された「パーソナライズ翻訳」が出力されます。

翻訳の結果は、どのように訳されているか一目で把握できます。その自動翻訳結果を人が編集するという作業までシームレスに行うことができるため、作業効率が大幅に上がります。さらに編集・保存した訳文はフレーズ集に適宜登録されるため、次回からの自動翻訳に再活用することが可能となります。

 

ヤラクゼンは、使えば使うほど成長します。企業向けの「カンパニープラン」では、自身で行った自動翻訳文の修正はもちろん、他に登録しているメンバーが編集した対訳フレーズもカンパニーフレーズに自動で保存され、再利用できます。使えば使うほど翻訳エンジンが成長し、チーム全体の生産性がアップします。

おすすめ翻訳支援ツール(CATツール)【無料・有料】

多くの翻訳支援ツールが販売・提供されています。無料のものから有料のものまであり、それぞれ機能や特長が異なるので、用途や作業内容に合わせて比較・検討することが必要です。
今回は「OmegaT」、「Smartcat」、「Phrase TMS(旧Memsource)」、「Trados Studio」についてご紹介します。

 

OmegaT

omegat.org/ja/


2000年にKeith Godfreyにより開発されたオープンソースの翻訳支援ツール。オープンソースソフトウェアのため自由にダウンロードができ、無料で利用することが可能です。
翻訳している文章と、これまでの翻訳内容を自動的にチェックし、類似したものがあれば参考訳文ウィンドウに表示されます。事前に用語集と辞書ファイルを追加しておくと、その内容を参照することも可能です。

ある程度CATツールの仕様を知っている翻訳者の方なら、多くの機能を無料で使える優良ツールといえそうです。

 

ja.smartcat.com


Abbyyグループ系列のAbbyy Language Solution社内用CATツールとして開発されたツール。2016年から販売されています。無料で利用できるクラウド型のCATツールです。

簡単なマニュアルもサイト上にあり、インターフェースも直感的に使えるようにデザインされています。Smartcatのプラットフォーム上から翻訳者への翻訳依頼を行うこともできます。

「オンラインでプロジェクト管理をできるのが便利」という声も上がっています。

 

Phrase TMS(旧Memsource)

Phrase TMS


2010年にチェコで発売されたクラウドベースの翻訳支援ツール。25種類以上の機械翻訳エンジンと接続が可能。過去の翻訳は自動的に翻訳メモリに保存されており、類似する原文に対して保存データを再利用。翻訳品質の向上、翻訳業務の効率化が可能となります。

シンボル、数字、数式、プログラムコード、メールアドレス、通貨など、翻訳不要箇所の特定にAIが活用されています。

チームスタート、チーム、アルティメット、エンタープライズの4つの料金プラン。チームスタートは一ヶ月あたり$29(年間一括払いの場合)、チームは一ヶ月あたり$209(年間一括払いの場合)、アルティメットは一ヶ月あたり$369​(年間一括払いの場合)、エンタープライズは要問合せとなっています(2023年8月時点)。

クラウドベースでありながら「デスクトップエディタ」をインストールしてネット環境のない場所でも作業を行うことができます。インターフェースも分かりやすいと定評があります。

Trados Studio

trados.com/jp/


ドイツのトラドス (Trados GmbH) 社が開発した翻訳支援ツールですが、現在は、RWS社より販売されています。世界で27万人以上の翻訳者が利用し、業界内で80%以上ものシェアを誇る、翻訳支援ソフトウェアです。

翻訳メモリのほか、辞書機能(MultiTerm)を搭載しており、翻訳前に辞書機能であるMultiTermで用語を確定しておくと、プロジェクト全体での用語統一が可能。doc、html、FrameMaker、xml、sgml、xls、Indesignなど最新のTrados Studio 2022は、50種類以上のさまざまなファイル形式に対応しています。
翻訳チーム向け製品であるTrados Studio Professional 350,000円(1年)、Trados Studio Professional Networkは要問合せとなっています。30日間の無料トライアルが可能です(2023年8月時点)。

大型のプロジェクトを扱う際に必要になる機能が揃っていることもあり、産業翻訳の分野で頻繁に利用されています。

翻訳支援ツールと自動翻訳を連携させる

DeepL(ディープエル)は、2017年に公開された高品質の機械翻訳システム。DeepLが日本語版を開始したのは2020年3月。それまでに最も使われていたGoogle翻訳をしのぐ流暢さが話題となりました。
DeepLのプラグイン機能を使って、Trados Studio、memoQ、Across Language Serverなどの翻訳支援ツールでDeepLを使うことが可能です。

翻訳支援ツールで自動翻訳を使う場合のコスト

翻訳支援ツールにDeepL Proを組み込んで利用する場合は、AdvancedかUltimateのプランを契約する必要があります。
Advancedはユーザー1名・一ヶ月あたり3,167円(年間一括払いの場合)、Ultimateはユーザー1名・一ヶ月あたり6,250円(年間一括払いの場合)の費用が掛かります。それに加えて各翻訳支援ツールの費用がかかる形になります(2023年8月時点)。

ヤラクゼンでは複数の翻訳エンジンが使える

AI翻訳プラットフォームのヤラクゼンは、複数の翻訳エンジンを使えます。

  • DeepL
  • Google翻訳
  • Microsoft Translator
  • Yaraku(β)
  • Papago
  • みんなの自動翻訳@KI(※オプション)

PDFファイルの翻訳にも対応。またインターフェースが誰でも直感的に使用できるように設計されていて、日本語・英語でのサポートも充実しています。さらに定期的なアップデートで順次機能が追加・改善されています。

圧倒的に使いやすいシンプル画面

AI翻訳プラットフォームのヤラクゼンは初めて使う方でも直感的に操作できるほど、シンプルで使いやすい画面です。自動翻訳はもちろん、編集サポートから共同編集も簡単にできます。カンパニープランではセキュリティも保証しており、機密性の高い文書でも安心して翻訳していただけます。

合計30言語に対応し、11種類のファイルの翻訳にも対応しています。月間の翻訳文字数や翻訳回数に制限はありません(カンパニープランでは1回あたり翻訳上限は100,000文字まで)。

セキュリティが保証された14日間の無料トライアルが可能です。(※カンパニープラン) トライアル終了後に自動で有料に切り替わることはありません。まずはシンプルで使いやすいヤラクゼンを体験してください。

まとめ:翻訳支援ツールの導入で翻訳作業を効率化

いまやCATツールは翻訳作業を行う際に欠かせない存在となっています。

また、CATツール単体で使うだけでなく、機械翻訳と連携させて活用することでさらなる作業効率や翻訳精度の向上に繋がります。

翻訳の効率改善を実現するためにも、コスト低減にも大きな効果を発揮する「翻訳支援ツール」をぜひ導入してください。

→ 14日間の無料トライアルに申し込む

 

Keisuke Watanabe

この記事の監修者:

八楽株式会社のマーケティングチーム所属。翻訳絵支援ツールを毎日使用して、日本語の記事を英訳しながら英語勉強中。「自動翻訳で正しい翻訳文を出すためには正しい使い方が重要」と考え、それを多くの方に伝えるために情報発信に励んでいる。