Yarakuzen
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2015 年 4月 16 日

【コラム】翻訳において最も重要な局面とは??

こんにちは。八楽の森谷です。

本日、弊社COOの湊が株式会社ナビット様のセミナーで
「~外国語対応待ったなし~企業が直面する多言語コミュニケーションの課題と対応事例」
というテーマで講演をさせていただきました。

【ナビットブログ】4月16日(木)「多言語化、オリンピックに向けた国際観光都市へ」(東京会場)セミナー

ナビット様及び参加者の皆様、ありがとうございました!!

さて本日のテーマは「翻訳における各局面」についてです。
翻訳過程を4つに分けて説明していますが、翻訳という作業においてはどの過程が最も重要なのでしょうか?
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翻訳過程における重要な局面

 

「基本的な言語能力と辞書さえあれば、誰でも翻訳者になれる」
このような主張する人に、これまで何回くらい会ったことがありますか?
あいにく多くの人が、翻訳は時間と集中力を要する複雑なプロセスだということをわからないでいるのが実情です。自尊心を持って取り組む作業ならどれでもそうであるように、原文をクライアントに満足してもらえる完成品にするまでには、翻訳においても避けて通れない段階がいくつかあります。

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第1段階
いかなる翻訳プロジェクトに着手する場合も、まず最初にすべきであり、そしてもっとも重要であることは、あなたとクライアントが「同じページにいること」を確かめることです。
つまり、文章の書式設定と、使用すべき特別なフレーズや言葉、文書の主題、そして文字数などについて、あらゆる詳細を調整しなければならないということです。
この作業が、ブロジェクトの規模感をより正確に描くための助けになり、それによってより心地よく見積りが出せるようになるのです。

第2段階
さて、見積りを作りテキストを受け取ったところで、最初にしたいことは、その原文を見直して文法的にも内容的にもよくできていると確認することです。
もし、文法、句読、スペリングその他の誤植が多く見受けられたら、あなたの思い通りに解釈して良いかクライアントと確認するのがいいでしょう。時には、文章の流れがはっきりしないかもしれませんが、特別の定めがない限り、それを改善しようとすることは出来うる限り控えなければなりません。
翻訳者としてのあなたの仕事は、原文を可能な限り忠実に、他言語へと変換することです。翻訳者にとって幸運な点を挙げますと、大抵の顧客は十分に合理的であり、原文に翻訳不可能な誤りがある場合、翻訳者が適切な編集を行う事を許可してくれるということです。

第3段階
その後に、本当の翻訳作業が始まります。不適切な翻訳を避けるために、翻訳先言語を話す人々の文化を知っておくことが不可欠です。前述の通り、原文の編集者にならないようにすることも重要です。
あなたの第一の仕事は「目に見えないもの」であり続けることです。すなわち最良の翻訳とは、読者にそれが翻訳された文章であることを感じさせないものです。
しかしながら、原文の伝えようとしていることが不明瞭な場合、それを少し変更することもあります。その場合、その変更を必ずクライエントに伝えてください。それから常にテキストの流れに留意し、もし混乱した場合はミスリーディングを防ぐため、段落の最初に戻りもう一度読み直してください。これには翻訳ツールの使用が有効です。数ある翻訳ツールのうちいずれを使用した場合でも、テキスト内で用いられたフレーズは記憶され、その一貫性を最大限に保つことができます。

第4段階
これら全てが済んだら、翻訳文をクライアントに送る前に最後に一つやるべき仕事があります。
自分の翻訳文に誤りがないか確認し、クライアントのニーズに応じて書式を整える事です。
どのような仕事であれ、人間がやることにはミスが付きものです。ですから翻訳したテキストを全て、提出前によく吟味しなくてはいけません。テキストの校正において、あなたと同等もしくはあなたより得意な誰かに見てもらうことが理想的です。それにより客観性のレベルが上がりますし、何より全体を第三者の目で見てもらうこということが大切です。
以下のことを忘れてはいけません。
クライアントがあなたの仕事にコメントしたり、修正を要求してくることもあります。しかし、あなたが指示書に従って完成させたのであれば、これらの修正は最小限でなければいけません。

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総じて、翻訳をうまく進めるための鍵は、うまく計画を立てることにあります。これにより、タイトな納期を心配して慌てることなく、成果物の質を最大限に保ちながら、適当な時間内にすべての必要な仕事を完遂することができるのです。

ヤラクゼンによる翻訳


 

いかがでしたでしょうか。
一連のプロセスにおいて、実際の翻訳業務は4過程のうち3番目にくるものなのですね。
また第4過程の最後の文「以下のことを忘れてはいけません。クライアントがあなたの仕事にコメントしたり、修正を要求してくることもあります。しかし、あなたが指示書に従って完成させたのであれば、これらの修正は最小限でなければいけません」は翻訳に関わらず様々な仕事に当てはまるのではないでしょうか。
常に心に留めておきたいものです。