Yarakuzen
Yarakuzen

2015 年 3月 22 日

【コラム】歴史的な誤訳!?

みなさん、こんにちは。はじめまして。八楽の森谷です。

突然ですが、本日から言語や翻訳に関する記事をこのブログに掲載していきます。
していくことになりました。

しかし私にはこの分野の引き出しがあまりないため、海外のライターさんに書いていただいたものや八楽のスタッフが書いたものをヤラクゼンで翻訳し、我が物顔で載せていきます。

第一回目のテーマは「誤訳」についてです。


歴史的な誤訳!?

 

言語は、人間が生まれたときに授けられました。言語は、世代から世代へ、親から子供へと伝えられ、人々はみな自分の母国語をよく理解していると思っています。言語学者が言うように、彼らは何年もの時間をかけて、言語の論理、構文のきまり、そのシステムをよりよく理解するようになります。
しかし、専門家である言語学者でさえも、発音、スペル、言葉の構造、言葉の利用方法のルールから逸脱することがあるということが気付かれ始めました。それが誤りを導き、さまざまな疑問や困惑が出てくることになります。

言語的な間違いは伝説や神話を作り出します。例えば、 人々が言語の異なりに気がついたとき、彼らはそれを説明しようとしました。
聖書によると、全ての人々はかつてひとつの言語を話し、幸せに暮らしていたが、神様と同じ立場になりたいがために「空へ届かんとする」塔を作ることを決めました。全能の神はそれを許さず、人々を罰しました。神はすべての言語を混ぜ合わせました。
結果として、コミュニケーションをとることができなくなり、塔の建築は中止となりました。人々はパニックに陥り、世界中を逃げ回り、その都市はバビロンと呼ばれました。
最近では、バビロンが言語的な混乱の象徴となっています。

なぜでしょうか?

科学者A. Bernel(フランス)は、バビロンという言葉は実際はアッカド語のBab-silt(「神の門」の意)にさかのぼれるにもかかわらず、Bala (ミックス)から派生したと誤解されていると主張します。

バビロンは古い町カディンギル(この言葉もまた「神の門」を意味する)の代わりに建てられたので、その名を受け継いでいたのです。 すなわち、言語のバビロンの混乱の神話は、言語的な誤謬から起こったとも言えます。

名称未設定
もう1つの有名かつ不滅の誤りは、辞書にあるだけではなく、大理石でできています。

「モーセ」は、ミケランジェロによる傑作の1つです。偉大な彫刻家は、賢く強い意志を持った人間の夢を表現しました。彼は救出した人々に新しい幸福な生活をもたらしましたが、真実と金とを交換しました。怒りの預言者のイメージの印象は、額の小さい角によって強調されています。

角をもった預言者!?

非常に驚くべきことです!

これはラテン語の翻訳に誤りがあります。
まばゆいばかりに美しいという意味の、cor (o) natus; coronatumというラテン語は、全く別の言葉であるcornutus -角のある;cornus -角、に置き換えられました。ミケランジェロは、モーセにこの間違った物をつけてしまったのです。

他のほとんど知られていない言語上の間違いが、「野獣の数」です。
この数が666であることをみんな知っています。欧州議会内でさえ、666番は常に欠番です。666という数字は、聖書の中で最も新しく出たものであり、かつ最も奇妙なものであるヨハネの黙示録に登場します。
しかし、それは間違った数です。2005年には人類史上、知られているものの中で最古のヨハネの黙示録が翻訳され、この数字が616であることが明らかとなりました。

このような言語的な誤りにより、無知だと思われてしまうことがあるかもしれません。
あるいはそれは、病気さえも引き起こすことがあります。
日本ではあまり知られていませんが、Hexakosioidekahexaphobiaと呼ばれる、666という数字を病的に恐れている人々が実際に存在しているのです。

ヤラクゼンによる翻訳


いかがでしたでしょうか?「モーセの像」や「野獣の数」については諸説あるようですが、興味深い内容だったのではないかと思います。

このような感じで、定期的に記事を掲載していきます!
是非引き続きヤラクゼンブログをお願いいたします!!