Yarakuzen
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2017 年 2月 16 日

【コラム】機械翻訳と相性の良い日本語を書くコツ・入門編

こんにちは、八楽株式会社の佐藤です。
みなさんは、機械翻訳と相性の良い文・悪い文があることをご存知でしょうか?

たとえば日本語を英訳するとき、同じ内容の日本語でも書き方によって翻訳結果が大きく異なる場合があります。機械翻訳と相性の良い日本語を原文として使用すれば、より流ちょうな英訳を実現することができます。

本稿では、機械翻訳に適した日本語の原文を書くヒントについてご紹介します。ヤラクゼンで原文を修正する方法については【使い方のヒント】4. 原文を修正するをご覧ください。


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入門編

1.一文を短くする
日本語は一文が長くなりがちな言語です。短い文で文章を構成することで、英語に翻訳したときの語訳を防ぐことができます。

2.主語を入れる
日本語は動詞中心の言語と言えますが、英語は主語を重視する言語です。機械翻訳する前に日本語の主語を補えば、より自然な英訳を期待できます。


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3.目的語を入れる
日本語は主語を省略する言語だとよく耳にしますが、目的語が省略されることも多いようです。これを補うとより適切な機械翻訳結果を得られます。

4.仮名よりも漢字を使う
原文に漢字を使用すると誤訳を防ぐことができます。「あめ」という言葉には「雨 = rain」や「飴 = candy」といった解釈が成り立ちますが、これを漢字で「雨」と入力しておけば、狙い通りの英訳を得られる可能性が高まります。

5.慣用的な表現は避ける
「空が泣いている」など、暗喩等の慣用表現は機械翻訳との相性があまりよくありません。できるだけ避けるようにしましょう。



以上の5点に留意すると機械翻訳でより流ちょうな翻訳結果を得ることができます。次回は、機械翻訳と相性の良い日本語を書くコツ・上級編をご紹介します!



参考文献
平田周 (2015)「英文”秒速”ライティング」, 日本実業出版社

 

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