Yarakuzen
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2015 年 3月 24 日

【コラム】東京オリンピックに向け必要な外国語対応

こんにちは、八楽の森谷です。

再び日本語のコラムをお送りします。
合計本日4つ目です。他の仕事もしろって感じですね。

テーマは「東京オリンピック」です。
翻訳に携わる会社として、この話題は避けて通れません。
何回かに分けてお送りしようと思っていますが、第一回目はまずふわっとした内容でお送りします。


東京オリンピックに向け必要な外国語対応

 

・通訳ボランティアを育成する必要性
日本では小学校から英語が義務教育化されているため、基本的な読み書きや、自己紹介をはじめとした簡単なコミュニケーションはとることがきます。
しかし、実際に英語で話すとなると物怖じしてしまったり、頭の中にある言葉がなかなか口から出てこなかったりという方が多いというのが現状でしょう。
そこで、東京オリンピックが行われるまでに、通訳ボランティアを育成することが必要になります。英語が口から出てこない方が多い現状では、ボランティアを募ってもそれほどの数が集まらないことは明白。多くの海外旅行者に対応するためには、ボランティアに手を挙げられる人を育成することが重要なのです。
通訳ボランティアの育成がうまくいけば、オリンピックの運営における課題が一つ解決できると言えます。また、日本を訪れた外国人の方たちをしっかりとおもてなしすることで、日本のイメージアップを図れるでしょう。
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・言葉の壁と文化の壁
海外旅行で必ずと言ってもよいほど感じるのが「言葉の壁」です。それは、電車の乗り方であったり、食事の頼み方であったり、ホテルでの対応であったりとさまざまです。当然、オリンピックで日本を訪れる旅行者達も、同じような壁にぶつかることになります。
同じく「文化の壁」も感じることでしょう。日本の食文化は今でこそ世界に広まっていますが、まだまだ日本食を食べたことがないという方も多くいます。刺身のように、生で魚を食べる文化はほとんどの国でありませんし、箸を使うというのも特殊です。
また、トイレのあり方も国によって異なります。日本は多機能トイレがほとんどですが、その使い方が難しいとの指摘もあります。日本人でさえどこで水を流すのかわからないこともあるほどですし、公衆トイレなどには必ず多言語で表記した説明書きが必要になると言えそうです。
日本独自の文化をまずは私たちがしっかりと理解した上で、それを海外の方にどう伝えていけばよいのかを考える必要があります。
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・オリンピックでリピーターを増やすには
東京オリンピックが行われる上で期待できることの一つに、観光客に日本に対して良いイメージを持ってもらうきっかけになることが挙げられます。
日本に来てよかったと思って帰ってもらえば、きっとまた来ようと思ってもらえます。そして実際に再来日してくれれば、経済効果はどんどん上がっていきます。
日本はここ数年、海外からの観光客をより多く招くために、ビザの緩和を行うなどの工夫をしてきました。多言語への対応もどんどん行われてきています。東京オリンピックは、そうした取り組みの最たるものになり得るのです。
もちろん、経済効果だけでなく、日本文化の再アピールも期待できます。和食が無形文化遺産に登録されて勢いづいている今、東京オリンピックでの成功はさらなる追い風になるともいえます。
オリンピックでの外国人対応をしっかり行うことは、日本全体に大きな利益をもたらします。自分たちのためにも、早いうちからの取り組みが重要になると言えそうです。


いかがでしたでしょうか。
2020年に向けてこれから間違いなく訪日外国人観光客は増えていきます。
昨年2014年には1300万人を突破しました。

われわれ八楽としても「おもてなし」の役に立つサービスを提供していければと思います!