Yarakuzen
Yarakuzen

2015 年 3月 24 日

【コラム】日本の国際結婚事情

こんにちは。八楽の森谷です。

今回の記事は珍しくそもそも日本語で書かれた記事なので、ヤラクゼンの出番はありませんでした。
残念ながら。

テーマは「国際結婚」。
「言語を習得するにはその国の恋人を作るのが一番」なんてことは昔から冗談交じりに言われていましたが、今の日本の実際のところを調べてみました。


日本の国際結婚事情

 

・日本人女性の国際結婚率
2012年に行われた厚生労働省の人口動態調査によると、日本人女性の国際結婚率の全国平均は0.93%でした。
都道府県別で一番高い数字となったのは沖縄県の3.59%で、2位は東京都の1.84%、3位は大阪府の1.47%、4位は神奈川県の1.37%です。
この結果からわかるのは、アメリカ人男性の人口比率と比例しているということでしょう。ランキング上位の都道府県は、アメリカ人男性の人口の多さのランキングとぴったり重なります。在日アメリカ人男性は、日本人女性の国際結婚の相手に選ばれる確率がとても高いのです。

もちろん、日本人女性が国際結婚するのはアメリカ人男性だけではありません。
東京にはあらゆる国籍の外国人の方が住んでいますし、沖縄県は注目のリゾート地として海外でも広く知られています。
さまざまな人が集まる場所であることも理由であると言えます。
b50915880dc60d1feff63605930de36a_s
・日本人男性の国際結婚率
次に、日本人男性の国際結婚率について見ていきましょう。日本人男性の国際結婚と言えば、大変な注目を集めた朝の連続ドラマ小説「マッサン」が記憶に新しいかと思います。作中では国際結婚の認知度が低い時代の様子を描いていますが、現代ではどのように変化しているのでしょうか。
厚生労働省の人口動態調査によると、日本人男性の国際結婚率の全国平均は、2.57%でした。結婚率の高かった都道府県は、1位岐阜県3.98%、2位愛知県3.86%、3位長野県3.77%、4位千葉県3.71%です。女性に比べて高い数値となっています。
日本人男性と結婚する外国人女性は、フィリピン人、中国人、ブラジル人が多いようです。留学や労働を目的に日本を訪れている人数が多い国の順と言えるでしょう。
14b67da2efd9f6bff156426802b7b71d_s
・国際結婚のメリット・デメリット
国際結婚のメリット・デメリットは、どんなことがあるのでしょうか。
日本で婚姻をする外国人にとっては、日本の国籍を得ることができるのはメリットであると言えます。日本人においても、相手の国での出産などが認められれば、子どもに国籍を選ばせることもできます。
また、生まれてくる子どもがいわゆる「ハーフ」になることが嬉しいという方もいます。日本人にはない肌の色や目の色を持った相手と結婚すれば、日本人同士の夫婦からでは生まれない特徴を備えることになるでしょう。
デメリットとしては、やはり言葉の違いが挙げられます。相手の母国語や共通言語(多くの場合英語となるでしょう)を話せない場合には、言葉の勉強から入ることになるのです。伝えたいニュアンスを伝えられずに困るという事態も多く発生することが予想できます。
また、文化の違いも乗り越えなければならない大きな壁です。日本人同士で結婚したとしても、この点ではもめることが多くありますが、国が違うとなればハードルはさらに高くなるでしょう。双方の歩み寄りが解決のカギと言えそうです。


いかがでしたでしょうか?
なんとなく女性の方が国際結婚比率は高いのかな、というイメージがあったのですが、男性の方が2.5倍以上多いというのは意外でした。
国際結婚自体、まだ全体の一握り、という感じですが、グローバル化が進むにつれ間違いなく今後割合は上がっていくことになると思います。
もしかしたら国籍を気にしない結婚が当たり前になった結果、「国際結婚」という言葉自体がなくなる日もくるかもしれませんね。