Yarakuzen
Yarakuzen

2015 年 9月 03 日

【コラム】八楽インターン女子大生のブログ5-言葉の壁は穴だらけ-

こんにちは、八楽の佐藤です。

私は言語を学ぶことがとても好きです。
なぜなら言葉同士は、偶然的にも必然的にも、つながっていることが多くて面白いから。よく「言葉の壁」という表現を聞きますが、一つつながりを見つける度に思うのは、言葉の壁があったとして、それはきっと穴だらけの壁なのだろうなぁということ。
本日は、私が今まで面白いなと感じた言葉のつながりについてお話します。


言葉の壁、言葉のつながり

クイズです:頭から読むと日本語なのに、後ろから読むと同じ意味の英語になる単語があります。それはなんでしょう?

 

globe-110775_1280

 

答えは、「道路/road」。道路→どーろ、で、逆から読むとロード(road)というわけです。

こじつけのようにも聞こえますね。おそらく偶然なのだと思いますが、ここまで構成の違う日英の言語どうしで、このような偶然があることはとても面白いことだと思います。

もう少し合理的な理由が見つかりそうな例は「スイカ」。スイカは英語で”watermelon”です。「メロン」に「水」をくっつけたらスイカになったわけですね。ではドイツ語ではどうでしょう。スイカはドイツ語で”Wassermelone”と言います。前半の”Wasser”は「水」、後半の”Melone”は「メロン」という意味。こちらも、水にメロンでスイカなわけです。

語源でくっついていそうだけどよくわからないのが英語の”shoulder”(肩)。ある時辞書を見ていてふと気付いたのですが、

”shoulder” = “should”(~すべき) + ”-er”

と分解できるのです。”-er”は、よく、動詞にくっつけて「○○する人」という意味をつくりますよ、なんて教わりますね。例えば、teach(教える)にくっつけてteacher(教師)という意味になる、とか。じゃあ助動詞にくっつけたらどうなるのでしょう?shouldにくっつけたらshoulder(肩)になったようですが、日本ではよく「自分の果たすべき責任や義務を果たしてホッとする」というような意味で「肩の荷が下りる」という表現を使いますよね。英語でも、為すべきものごと(should)を背負うのは「肩」=should-er、ということなのでしょうか?

もっとシンプルなレベルでは、「いいえ」という意味の言葉には英語でいう”N”の発音が使用される傾向があるように感じます。試しにいくつかの言語で「いいえ」という表現を比べてみると、英語では「No(ノー)」、ドイツ語では「Nein(ナイン)」、スウェーデン語では「Nej(ネイ)」、フランス語では「Non(ノン)」、イタリア語では「No(ノ)」、韓国語では「네(ネー)」(アニョ、という場合もありますが)。これは偶然なのでしょうか。


論理的に説明できるものもできないものも、言葉を学ぶにあたってこういった「つながり」が見つかると、私はとても楽しくなります。このような「つながり」を1つ見つけるごとに、私の頭の中にある「言語の壁」のイメージに穴が開いていきます。「英語にさえ習熟しきっていないのに、大学で第三外国語を学ぶ理由」の一部はこのあたりにあるのかもしれません。