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Yarakuzen
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2023 年 8月 04 日

【2023年9月】DeepL翻訳のPro(有料版)と無料版はどう違う?翻訳精度について。

【2023年最新】DeepL翻訳のPro(有料版)と無料版はどう違う?翻訳精度について。


DeepLは2020年に日本語の翻訳に対応し、現在では全31言語を自動翻訳します。(2023年9月時点。)プロ翻訳者の翻訳データを用いて、常に翻訳品質の改善を行っており、翻訳文で使われる言葉の選択や、原文(翻訳前の文)の文法の理解にも大変優れています。自然な翻訳文を出してくれるため、原文の意味やニュアンスが大きく損なわれることなく翻訳文(翻訳後の文)に反映され、最近では多くの方に好んで使用されている翻訳エンジンです。

そんなDeepLには無料版とDeepL Pro(有料版)がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。また、翻訳精度に違いがあるのかも検証していますので、有料版を検討しているならぜひ最後までご覧ください。



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失敗しないDeepLの使い方、知ってますか?

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【目次】


DeepLとは

DeepLとはドイツの企業・DeepL GmbHが提供する翻訳エンジンおよびそれが使われている翻訳サイトです。テキストとファイルの翻訳が無料ででき、多くの方に好まれています。もともとはプロ向けにサービスを展開しており、DeepLにプロ翻訳者の翻訳データを学習させることで、より正確な翻訳を出せるようになってきました。

DeepLが日本語に対応してからは国内利用者も増え、その正確性の高さから今ではGoogle翻訳と肩を並べるくらいの人気です。外国語から日本語に翻訳する際、日本語の文体(だ・である/です・ます)が選べる点も人気の理由の一つです。



DeepLが人気な理由

DeepLが人気な一番の理由は、翻訳文の正確さではないでしょうか。自動翻訳の精度は以前よりも良くなり、中でもDeepLの翻訳の正確さを気に入っている方も多いと思います。

DeepLの翻訳文は他の翻訳ツールよりも正確だという検証結果が出ています。

出典:
DeepL翻訳が日本語と中国語を習得|DeepL
https://www.deepl.com/ja/blog/20200319

すべての製品名を伏せた状態で翻訳者が自動翻訳を使い、どの翻訳文が求める基準を一番満たしているか、を確認した実験です。結果はご覧の通りで、DeepLが他の翻訳エンジンに比べて圧倒的に「求める基準を満たしている」という結果になりました。

このように翻訳者からも選ばれるほど高い品質の翻訳を出すため、多くの方に好まれています。


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DeepLの無料版と有料版(DeepL Pro)で何が違う?

DeepLは無料で使えますが、いくつかの制限があります。無料版で使える機能とその上限は以下の通りです。

【無料版】

  • テキスト翻訳(1回あたり1500文字まで)
  • ファイル翻訳(1か月あたり3ファイル、1回あたり5MBまで)
  • 用語集の登録(1個まで。1個の用語集に10ペア登録可。)


一方で有料版である「DeepL Pro」は以下の機能が使えます。
【DeepL Pro】

  • テキスト翻訳(制限なし)
  • 語調の切り替え
  • ファイル翻訳(1か月あたり20ファイル、1回あたり20MBまで)
  • 翻訳後のファイルの編集
  • 用語集の登録(5000個まで。1個の用語集に5000ペア登録可。)
  • 用語集のファイルのアップロード
  • 用語集をチームで共有
  • CATツールへの埋め込み
  • セキュリティ保証
  • チーム管理
  • シングルサインオン35名以上
    (※Advancedプランの場合)


このように無料版と有料版では、

  • テキスト翻訳
  • ファイル翻訳
  • 用語集の登録

の3つの機能で差があります。

有料版になるとプランに応じてその文字数やアップロード数の上限が変わります。仕事として翻訳を行う場合、自動翻訳にかける頻度や量はとても多くなるため、有料版をオススメします。

また、仕事で扱う文書は個人情報や機密性の高い情報が入っていることもあります。その場合、二次利用されることのないようにセキュリティが保証されたバージョンを使う必要があります。仕事でDeepLを使う場合は翻訳の頻度、量、そしてセキュリティ面を考慮して有料版を使いましょう。



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DeepL Proのテキスト翻訳の上限は?

DeepL ProならStarter、Advanced、Ultimateのどのプランでも文字数の上限はありません。論文や資料、ニュース記事を翻訳する場合は1500文字を簡単に超えてしまうでしょう。1回に入力する原文の文字数が1500文字以上の場合は有料版を使いましょう。

一方、無料版では1回あたり1500文字までの制限があります。1500文字はちょうど以下の文章です。これくらいの分量ごとに、新たに原文(翻訳する前の文章)を入力する必要があります。

(Googleドキュメントを使用 ちょうど1500文字!)


DeepL ProのPDF翻訳の上限は?

DeepL Proでは、プランごとに翻訳できるファイルサイズの上限、1か月にファイル翻訳できる上限の回数が違います。

  • Starter     :1か月あたり5ファイル、1回あたり10MBまで
  • Advanced:1か月あたり20ファイル、1回あたり20MBまで
  • Ultimate   :1か月あたり100ファイル、1回あたり20MBまで

平日1日1回以上はPDFファイルの翻訳をするならAdvancedかUltimateを選びましょう。

無料版ではPDFを含め、ファイル翻訳は1か月あたり3ファイル、1回あたり5MBまでとなっています。PDFで5MBとなるとかなりのサイズです。(あくまでも一例ですが、手持ちのPDFを確認したところテキスト:8割、画像:2割で占めているPDFファイル60ページ弱で4.5MBでした。)

PDFを含めファイルで5MBというとかなり大きなサイズですので、無料版でもある程度対応できるでしょう。ただし1か月に3回の上限がありますので、PDFの翻訳の頻度が高い場合は有料版の使用をオススメします。


DeepL Proの用語集の上限は?

有料版ではプランごとに用語集の登録の上限数が異なります。

  • Starter     :登録可能な用語集 1個、1個の用語集の中に5000ペアまで登録可
  • Advanced:登録可能な用語集 2000個、1個の用語集の中に5000ペアまで登録可
  • Ultimate   :登録可能な用語集 2000個、1個の用語集の中に5000ペアまで登録可


またAdvancedとUltimateでは

  • 用語集のファイルアップロード
  • 用語集をチームで共有

という機能も使えます。複数人で翻訳をしていて用語を統一したいような合に、用語集の共有が役立ちます。すでに固有名詞や社内用語などの対訳のリストがある場合は、一括で登録もできます。

仕事で自動翻訳を使うとき、固有名詞や社内用語を翻訳に反映させたいこともあります。そのような場合は用語集を活用してオリジナルの翻訳文が出るように設定しましょう。

一方、無料版では登録できる用語集は1つだけです。1つの用語集の中に10ペアまで用語登録できます。


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DeepL Proと無料版の翻訳精度の違いは?

DeepL Proと無料版で翻訳精度に違いはありません。有料版と無料版で違うのは機能的な制限があるかないかです。

例えば以下の文章をDeepLの無料版と有料版で英日翻訳してみます。

A few years ago, I felt like I was stuck in a rut, so I decided to follow in the footsteps of the great American philosopher, Morgan Spurlock, and try something new for 30 days. The idea is actually pretty simple. Think about something you've always wanted to add to your life and try it for the next 30 days. It turns out 30 days is just about the right amount of time to add a new habit or subtract a habit -- like watching the news -- from your life.

Try something new for 30 days|TED
https://www.ted.com/talks/matt_cutts_try_something_new_for_30_days/transcript?language=en




以下のような翻訳文になりました。

無料版:

※1

有料版:

※1

翻訳文は全く同じです。このように無料版とDeepL Pro(有料版)で翻訳精度に違いはありません。


DeepL Proの値段は?

DeepL Proの値段はプランによって異なります。

  • Starter     :1,000円/1月あたり
  • Advanced:3,167円/1月あたり
  • Ultimate   :6,250円/1月あたり
    (年払いの場合 2023年8月時点)



上記の3つにより異なります。また、各プランによって使える機能も変わりますので必要な翻訳の分量や、使う人数に応じて適切なプランを選びましょう。

※1


DeepLの拡張機能は無料で使える?

DeepLには拡張機能があり、無料で使えます。ChromeウェブストアでDeepLの拡張機能をダウンロードすれば使えます。

使い方は簡単で、拡張機能をインストールしたら翻訳したい箇所を選択します。選択したら以下のようなアイコンが出てきますので、これをクリックすれば翻訳文が表示されます。

どの言語に翻訳するのかをポップアップ上で変更できるので、複数の言語の翻訳を見たい時にとても役立ちます。

DeepLの拡張機能で便利なのは、入力中の文でもドラッグで選択すれば翻訳のポップアップが表示される点です。例えば日本語を入力中に『この日本語は英語でなんて言うのかな?』というふうに、英語学習のような使い方も可能です。

また、ビジネスシーンでは、翻訳文を編集可能な状態でWordやGoogleドキュメントにドラッグして確認することもできます。DeepLのサイトに切り替えて翻訳を確認する必要がないので便利です。

DeepL Proユーザーはワンクリックでページ全体を翻訳できる機能もあり、海外サイトを翻訳してみたい方にオススメです。


セキュリティが気になるならDeepL Pro一択!

有料版のDeepL Proではデータの暗号化などによりセキュリティが保証されています。無料版では入力した原文が翻訳品質の改善のために利用されることがありますが、DeepL Proでは利用されません。

仕事で使う文書で、個人情報や機密性の高い内容が入っているものを翻訳する場合は、セキュリティが保証されたDeepL Pro一択です。セキュリティだけでなく翻訳文字数や回数に制限がありませんし、無料版にはない機能(用語集のチーム共有、CATツールへの埋め込み、シングルサインオンなど)が使えます。

気兼ねなく使える有料版で、翻訳業務を効率化していきましょう。


制限なしでDeepLを使う方法

翻訳支援ツール「ヤラクゼン」のカンパニープランではセキュリティが保証されたDeepLを

  • 定額で毎月使い放題
  • 月間の文字数制限なし
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で利用いただけます。


翻訳文チェックや共有、辞書登録機能もあり、多機能ながらもシンプルなUIで翻訳をササっと済ませられます。セキュアなカンパニープランを、まずは14日間の無料トライアルでご利用ください。トライアル終了後に自動的に有料プランに切り替わることはありませんので、安心してお使いいただけます。

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※1 出典:
DeepL翻訳:高精度な翻訳ツール
https://www.deepl.com/translator


Keisuke Watanabe

この記事の執筆者:

八楽株式会社のマーケティングチーム所属。DeepLなど複数の翻訳エンジンを毎日使用して、日本語の記事を英訳しながら英語勉強中。「自動翻訳で正しい翻訳文を出すためには正しい使い方が重要」と考え、それを多くの方に伝えるために情報発信に励んでいる。